御両親、お兄様とも芸能一家で、華々しく俳優デビューされた髙嶋政伸さん。

引用:東宝芸能
数々のドラマや映画にご出演され、近年では詐欺師や殺人鬼、ド変態役で視聴者に強烈な印象を与えています。
かつて「国民的弟キャラ」の座に君臨していた彼が、どのようにして今の地位を築いたのか。
好感度なんぞ一切考えない、目の前に与えられた役柄に懸けるその想いも合わせて調査してみました。
よろしければご覧ください。
プロフィール
芸名:髙嶋 政伸 (たかしま まさのぶ)
生年月日:1966年10月27日(2026年2月現在59歳)
出身地:東京都出身
職業:俳優
所属:東宝芸能
身長:180㎝
趣味:映画鑑賞、スキューバダイビング、水泳、ジャズ・ドラム
特技:スキューバダイビング、水泳
好物:和菓子、うな重、魯肉飯(大好物、台湾まで食べに行った事がある)
大切にしている言葉:「一番最初に台本をもらった時の感動を忘れるな」亡き父・高島忠夫さんから受けた金言。
尊敬する役者:藤山寛美(天才喜劇役者)
経歴
俳優で司会者の高島忠夫・女優でタレントの寿美花代夫妻の三男。
兄は俳優の髙嶋政宏。バイオリンニスト、タレントの高嶋ちさ子は従妹(父親同士が兄弟)。
1988年、NHKの朝ドラで俳優デビュー。
1990年、TBSドラマ『HOTEL』で主役の熱血ホテルマンを務め「姉さん、事件です」「申し訳ございません」というセリフと共に人気を集める。
国民的弟キャラを確立し、バラエティー番組では山田邦子に可愛がられ、認知度爆上がり。
1993年、TBS『ダブルキッチン』では、山口智子、野際陽子演じる強烈な嫁姑キャラの板挟みにもがく、優しくて気弱な夫を熱演。
2003年、テレビ朝日『TRICK』ではうさんくさい祈祷師もどきを演じ、少しづつ悪人キャラを出し始める。
2011年~2012年に、私生活でドラマさながらの泥沼離婚劇を繰り広げ、マスコミの格好の餌食となり、世間を大いにザワつかせる。
真実は不明だが、この時DV疑惑をかけられたため、ついに芸能会から干されるか・・・と思いきや、まさかの路線変更!?
2011年以降、TBS『冬のサクラ』、テレビ朝日『DODTORS』シリーズ、2016年NHK『真田丸』、2017年『黒革の手帳』、2023年『大奥』などで、好感度無視の生理的嫌悪感を催す極悪人を次々と怪演。
現在は俳優の域を超え、エッセイの執筆や、朗読会「リーディングセッション」を主宰し、活躍の幅を拡げている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』、Google AIモード
ザッと経歴を見ていただくとお判りいただけますが、幸か不幸か、自身の泥沼離婚を期に、脱皮されましたね。
もちろん役柄ではありますが、元々体格にも恵まれ、声も大きく、目力も鋭いため、真の極悪人なのかもしれない・・・と見間違うほどの演技力に、私たちは度肝を抜かれますね。
年々その怪演に磨きがかかっていますが、普通に生活する中では到底理解し難い役柄に、どのように取り組んでいらっしゃるのでしょうか?
怪演に至る姿勢、取り組み方
新潮社「波」2024年4月号より、2023年『大奥』で演じた徳川家慶(自分の娘に幼い頃から性的な暴行を加え続けている父親の役)を、最終的にどのようにして撮影まで終えたかをエッセイでご本人が直背紹介されていました。
そこから高嶋さんが演ずるに当たり、特に重視したポイントを4つにわけて整理してみました。
ポイント① 「インティマシーコーディネーター」を付けることを出演条件とした。
ポイント② 俳優同士の信頼関係の構築
ポイント③ 監督への敬意
ポイント④ 妥協をせず、徹底的に「悪」に徹する
まず、ポイント①より、インティマシーコーディネーターとは、2022年のユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされた職種の名前です。
映画やドラマの撮影現場で性的なシーンや衣服をまとわないシーン(インティマシーシーン)を演じる俳優の身体や精神の尊厳を守りつつ、監督の求める描写も尊重し、現場を円滑に進めるサポートをする方たちのことです。
作品に関わる全ての人間の心に寄り添い、人間の尊厳を守りながら、この異常なシチュエーションをベストに撮影するためには絶対になくてはならない存在であったと、高嶋さん。
例えば、台本に衣服を身に着けないシーンが書かれていたとしたら、撮影前に監督と俳優の間に入って、どこまで肌を露出できるか俳優に聞き、それを監督に伝え、互いに納得できる着地点へ導く。
あるいはベッドのシーンなどの絡みをどう撮っていくか、撮っていけるのかを俳優や演出家と細かく打ち合わせ、安全安心に撮影を進められるように考えて下さる職業の方です。
そもそも、「インティマシーコーディネーター」(英:Intimacy Coordinator 略してIC)の発端はアメリカです。
長年に渡り大物映画プロデューサーがその権力を盾に俳優たちに性加害を行っていたことが2017年に発覚し、問題視されました。
また、若い新人俳優のように撮影現場で力の弱い立場にある者が、自らの意にそぐわない撮影を強要されるケースにも懸念の声が広がっていました。
そうした中、イギリスとアメリカを中心に俳優と監督の仲介役として性的シーン、暴力シーン等の撮影を調整する職種をICとして導入することを始めました。
日本には2021年に初めて映画で導入され、2024年8月時点で国内にはたったの4名がICの資格を取得し、活躍しているとのことです。
筆者はICという職業があることも知りませんでした。
しかし、これは近年確立された職業であり、逆に今まではどのように性的シーン、暴力シーンを撮影をしていたのだろうと不思議ですよね。
それこそ、若い俳優ならば立場が上の監督の言うがままだったのでしょうか?
実に恐ろしい話です。
いくら体当たりの演技が評価されるといっても、俳優さんも一人の人間ですから。
嫌なものは嫌だ!と、はっきり物申すことができなかった時代は、長く続いてきたのではないかと心が痛みます。
髙嶋さんはきちんとICという職業を理解しており、撮影現場の成り行きに任せるのではなく、相手俳優さんの不安を少しでも無くして、安心、安全に撮影するとともに、監督の意向も聞いて、お互いにしっかりすり合わせる。
そして最終的にベストな形に持っていくことを徹底していました。
また、「暴行、乱暴」などの言葉も当日は現場では一切口にしない、手の消毒、口臭ケア、相手俳優さんと絡むシーン以外はすべて一人で撮ることをお願いしたそうです。
このような丁寧な気遣いに、ポイント②として相手俳優さんとの信頼関係が生まれ、よりスムーズに現場が進行していったのだろうと思います。
髙嶋さんは35年を超える俳優キャリアをお持ちですが、少しも傲慢にならずにいつも真摯に作品に向き合っておられると、改めて感じました。
ポイント③として、監督にただ単に物申すだけではなく、俳優として監督の要望に応えようと意見を伝え、歩み寄る努力をする。
長い下積み生活を経て監督となり、様々な苦労を重ねに重ね撮影に臨んでいる監督にも敬意を払う姿勢は、もう、さすがですね。
尊敬しかありません。
そして、最後のトドメはポイント④。
『前日から自分の中に役を落とし込む。極悪人になりきる。きつい仕事ではあるが、ここは絶対に妥協してはいけない。
役者として、最終的にはその人物そのものにならなければならない。
妥協をせず、徹底的に「悪」に徹する』

引用:NHK
引用: 2020 映画「仮面病棟」製作委員会

引用: テレビ朝日
彼の狂気に満ち溢れた目は、このような努力によって形成されていたのだと知り、驚きとともにプロフェッショナル!!と、拍手喝采したくなりました。
まとめ
筆者は好んで韓国ドラマもよく見ます。
国や言語は違えど、様々な経験を超えてきた人間から滲み出る演技は、観るものを魅了します。
「この大奥の現場は、世界的に見ても前代未聞のシーンであり、得難い経験をしたことで、俳優という「心」を扱う職業の面白さを、いつか胸を張って息子たちに話せるだろうと思えます。」
と、エッセイの終盤で仰っていました。
映像は必ず後世に残ります。
自らの職業に誇りを持ち、満足することなく日々試行錯誤を繰り返す高嶋さんの気迫溢れる怪演は、間違い無く私たちの欲求を捉え、釘付けにし、離しません。
年齢を重ねてもなお、変化し続ける奥深い演技を、これからも私たちは期待します。
最後までご覧いいただき、ありがとうございました。


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